TOP > 歌集67~100 > 90番 殷富門院大輔

百人一首 90番「見せばやな雄島の海人の袖だにも」

百人一首90番 殷富門院大輔の札
上の句

見せばやな雄島の海人の袖だにもみせはやなをしまのあまのそてたにも

下の句

濡れにぞ濡れし色は変はらずぬれにそぬれしいろはかはらす

作者:殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)


和歌の意味(現代語訳)

恋の血の涙で色がかわってしまったわたしのそでを、つれない人にお見せしたいものだ。あの雄島の漁夫のそでさえも、ひどくぬれても色はかわらないのに。

出典・時代背景・文法事項など

出展は『千載集』恋4・886。「ばや」は願望、「な」は詠嘆の終助詞。本歌は『後拾遺集』恋四、源重之。この本歌を踏まえわが袖はわらに悲しみの涙で紅く染まってしまったのだと恋情の度合いを強調し、そのつらさを切々と訴えた歌になっている。

決まり字「みせ」

上の句を「みせ」まで聞けば、取り札「濡れにぞ濡れし色は変はらず」が確定する2字決まりの札です。

「み」で始まる札(友札)はほかに次の4枚があります。聞き分けに注意しましょう。

決まり字一覧表を見る / チャレンジゲームで練習する

百人一首を始めるなら

競技かるたを目指すなら、下の句の背景に決まり字が印刷された『小倉百人一首 きまりじ 全日本かるた協会公認 かるた』で「かるたの目」を養うのがおすすめ。
百人一首と競技かるたの魅力を知るなら、漫画『ちはやふる』もぜひ。