百人一首 94番「み吉野の山の秋風さよ更けて」

上の句
み吉野の山の秋風さよ更けて
下の句
ふるさと寒く衣打つなり
作者:参議雅経(さんぎまさつね)
和歌の意味(現代語訳)
吉野山からふきおろす秋風に夜はふけて、古い都のあった吉野の里はひとしお寒くなり、衣をうつきぬたの音が寒々と聞こえてくる。
出典・時代背景・文法事項など
出展は『新古今集』秋下・484。ひっそりとした寒村吉野。そこに吹きおろす山風に乗った砧の音によって、秋の夜寒を聴覚的に把握した歌である。
決まり字「みよ」
上の句を「みよ」まで聞けば、取り札「ふるさと寒く衣打つなり」が確定する2字決まりの札です。
「み」で始まる札(友札)はほかに次の4枚があります。聞き分けに注意しましょう。
- 14番 陸奥のしのぶもぢずりたれゆえに(決まり字「みち」)
- 27番 みかの原わきて流るるいづみ川(決まり字「みかの」)
- 49番 御垣守衛士のたく火の夜は燃え(決まり字「みかき」)
- 90番 見せばやな雄島の海人の袖だにも(決まり字「みせ」)
百人一首を始めるなら
競技かるたを目指すなら、下の句の背景に決まり字が印刷された『小倉百人一首 きまりじ 全日本かるた協会公認 かるた』で「かるたの目」を養うのがおすすめ。
百人一首と競技かるたの魅力を知るなら、漫画『ちはやふる』もぜひ。
