百人一首 95番「おほけなく憂き世の民におほふかな」

上の句
おほけなく憂き世の民におほふかな
下の句
わが立つ杣にすみ染の袖
作者:前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん)
和歌の意味(現代語訳)
身のほどしらずのことであるが、わたしはこの世の民におおいかけるのである。この比叡山に住み始めてから、黒染の衣でもって(「黒染の衣でおおう」とは、人民の加護を仏にいのること)。
出典・時代背景・文法事項など
出展は『千載集』雑中・1137。歴史の道理を鋭く見抜く作者が、混乱の続く世の中にあって、鎮護国家の寺に住んだ時の感慨を詠んだ歌。
決まり字「おほけ」
上の句を「おほけ」まで聞けば、取り札「わが立つ杣にすみ染の袖」が確定する3字決まりの札です。
「おほ」で始まる札(友札)はほかに次の1枚があります。聞き分けに注意しましょう。
- 60番 大江山いく野の道の遠ければ(決まり字「おほえ」)
百人一首を始めるなら
競技かるたを目指すなら、下の句の背景に決まり字が印刷された『小倉百人一首 きまりじ 全日本かるた協会公認 かるた』で「かるたの目」を養うのがおすすめ。
百人一首と競技かるたの魅力を知るなら、漫画『ちはやふる』もぜひ。
