百人一首 84番「長らへばまたこのごろやしのばれむ」

上の句
長らへばまたこのごろやしのばれむ
下の句
憂しと見し世ぞ今は恋しき
作者:藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)
和歌の意味(現代語訳)
生きながらえていたならば、また、いまのころがなつかしくしのばれるのだろう。なぜなら、つらくいやだと思っていたむかしがいまでは恋しく思われるのだから。
出典・時代背景・文法事項など
出展は『新古今集』雑下・1843。過去から現在にいたるその人生を悲しみの連続としてとらえる作者にとって、いきながらえた先にあるものも今と変わらぬ辛い現実である。そんな中でも時は過去の辛さを和らげ心を癒してくれた。過去の辛さを救ってくれたのが時の経過であったように、現在の耐え難い辛さを救ってくれるのも時の経過以外にないとしている。
決まり字「ながら」
上の句を「ながら」まで聞けば、取り札「憂しと見し世ぞ今は恋しき」が確定する3字決まりの札です。
「なが」で始まる札(友札)はほかに次の1枚があります。聞き分けに注意しましょう。
- 80番 ながからむ心も知らず黒髪の(決まり字「ながか」)
百人一首を始めるなら
競技かるたを目指すなら、下の句の背景に決まり字が印刷された『小倉百人一首 きまりじ 全日本かるた協会公認 かるた』で「かるたの目」を養うのがおすすめ。
百人一首と競技かるたの魅力を知るなら、漫画『ちはやふる』もぜひ。
